みなさん釣りに行かれた後、ロッドや釣り竿はどうしていますか?
「特になにもしていない」「汚れを拭きとるだけ」「水洗いはしてる」
っという方が大半ではないでしょうか?
しかし!!これらの方は要注意です!!!
適切なメンテナンスをしなければ、トラブルの元になり最悪釣り竿が破損することにもなります。逆に言うと、しっかりとメンテナンスをしてあげれば、汚れが付きにくくなり、ライントラブルが減り、飛距離も伸びていいこと尽くしです!!
起こりうるトラブル
メンテナンスを怠ると起こりうるトラブルは大きく2つあります。
釣り竿の破損
釣り竿のシャフト部分はほとんどがグラスファイバーやカーボン素材の上に塗装が施されているので錆びることはありませんが、ガイド部分にはカーボン、チタン、ステンレス素材が使われています。カーボン、チタンに関しては腐食しない素材ですがステンレスは錆びます!!錆びにくいだけで海水が付いたまま放っておくと必ず腐食して最悪、破損する可能性があります。
また、錆びたガイドにはラインが絡まり易く、糸がらみによる穂先の破損も招く恐れがあるので注意が必要です。
ライントラブル
上記のようにガイドが腐食した状態は目には見えにくいですが、ガイドには傷が付いていることになります。その状態で釣りをすると、ラインにも傷が入り高切れの原因になります。
また、釣行後に釣り竿を洗わずに放置しておくとガイドには塩分が付着たままになり、この状態のままキャストをすれば、ラインは塩分が付いたままのガイドを通ることになり、摩擦でラインブレークが起きることもあります。
こういった細かいラインの傷は気づきにくいにくい為、大物がかかった時のラインブレークにもつながり、せっかく大物がかかったのに逃して後悔することになります。事前にしっかりとメンテナンスをして大物を釣り上げましょう!
メンテナンスによるメリット
しっかりとロッドのメンテナンスを行うと良いことが沢山あります
ロッド、ラインが長持ちする
適切なメンテナンスを行うことによりガイドの腐食を防止することはもちろんのこと、メンテナンスで注意深く観察することから傷や破損の早期発見をすることも出来ます。また釣り具を大事にケアにすることから、ロッドを大切に扱うよう意識が高まります。
ライントラブルが減る
ガイドの腐食、塩分付着を取り除くことができるので、ラインに傷が付きにくくなります。また糸がらみも大幅に減らすことが出来るので、釣り中のライントラブルを減らすことが出来ます。
またメンテナンスにより撥水効果が加わると雨の日にロッドへラインが張り付くことが大幅に減る為、かなりストレスが軽減されます。
飛距離が伸びる
ガイドを綺麗に保つ、またコーティングによりラインとの摩擦が大幅に減少するので飛距離が驚くほど伸びます。
汚れにくくなる
撥水コーティング作用により、汚れが極端につきにくくなります。汚れが付きにくいのでメンテナンスも簡単に出来るようになり好循環が起きます。
メンテナンス方法
それでは実際にどんな風にメンテナンスを行えばいいのかを説明しましょう!
①水洗い
まずは何はともあれ釣りから帰ったら水洗いしましょう。釣行後すぐ行う方がいいですが、疲れていると思うので一息ついた後、ご飯を食べた後でも大丈夫ですが、少なくともその日のうちに行うように心がけましょう!
まずはロッド全体を軽く水洗いして、汚れを取り、その後歯ブラシや小さなブラシでガイドを丁寧に綺麗にしましょう!しかし、あまりゴシゴシすると逆にガイドを傷付ける恐れがあるのであくまで汚れや海水を洗い落とすイメージでやさしく行いましょう。
②水分を拭きとる
次に乾いたタオル等でしっかりとロッドについた水分を拭きとります。ガイド回りも水分が残り易いので丁寧にふき取ってあげましょう
③ボナンザでコーティングする
さていよいよ一番大事な工程、ロッドとガイドにフッ素樹脂コーティングを行います。
ワイコバが使っているのは「ボナンザ」と言われる昔からあるコスパ最強のフッ素樹脂コーティング剤です。フッ素樹脂コーティングは素材に被膜を形成することで摩擦抵抗や汚れからロッドを守ることができます。

ボナンザにもいろいろと種類がありますが、ワイコバは水溶性の乳液タイプを使用しています。安くてなにより扱い易いです。

こんなやつ

使い方としては乾いた布(ティッシュでも大丈夫)にボナンザを染み込ませ

ロッド全体に薄く塗ります。塗った後に軽く乾拭きするとロッドが明らかにツルツルになりコーティングされているのが実感できると思います。

次に綿棒に同じくボナンザを少し染み込ませます

ガイドにも同様にボナンザを塗りましょう

ボナンザはロッドだけではなく、リールにも使えます。ラインローラー部分やスプールにもコーティングしてあげるとラインがスムーズに出るようになります。
また同様にクーラーボックスやその他の道具にも使えば、簡単に傷、汚れ防止、撥水効果が得られるのでとても便利です。
メンテナンスの頻度
水洗いは釣行後必ず行いましょう。ボナンザはガイド部分は毎回した方がライントラブルを確実に減らせます。ロッド自体は毎回やる必要はありませんが、ツルツルしなくなったと感じたら行えば良いでしょう。
ボナンザの種類
先ほども紹介したようにボナンザには沢山種類があります。

代表的なものをいくつか紹介します。
乳液タイプ
ワイコバが使用している液体タイプのものです。
スプレータイプ
スプレータイプですが使い方は乳液同様に乾いた布にスプレーで吹き付けてロッドに薄く付けます。
スプレーPRO-100は容量は倍ですが値段はそこまで高くないのでよりコスパが良いです。
まとめ
以上、トラブルが劇的に軽減する釣り竿ののメンテナンス方法について解説しました。
釣行後の釣り具の後片付けって面倒ですが、次回の釣行を楽しくする為に必ず行いましょう。と言っても水洗いしてボナンザ塗るだけで釣り竿の寿命が延びて、ライントラブルが減り、飛距離も伸びます!こんないいことはないですよね!
釣り具を大事に扱えばそれだけ愛着も湧きますし必ず釣果にも繋がりますよ!!
コメント
フッ素はチタンガイドを侵しませんか?。
コメントありがとうございます。確かにそうですね。インプラントでも聞いたことがありますが、フッ素は樹脂を腐食させますね。インプラントの場合は低濃度の為問題ないそうですが、ボナンザの場合は分かりませんでした。ということで直接ボナンザに問い合わせていますので、回答に少々お時間下さい。
匿名さん
ボナンザへ問い合わせて1週間ほど待ってみたのですが、返答がなく、残念ながら正式な答えは分かりませんでした。
しかし、自分が使用している磯竿「波濤」はIMガイドの#2までチタンフレームが使用されています。半年以上ボナンザを使用していますが、腐食しそうな気配は今のところありません。ですので問題ないとは思いますが、使用は自己責任となりそうです。曖昧な回答で申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします。