先日は夏休みにおすすめの釣り方として、サビキ釣り、投げ釣り、タコ釣りと紹介しましたが、今回はクロダイ、メジナ、カワハギの釣り方を紹介したいと思います。
夏の時期に釣れる魚は?
まず、今の時期はどんな魚が釣れているでしょうか。
7~8月を見てみると、アジ、サバ、イワシ、カサゴ、メバル、クロダイ、メジナ、キス、タコ、タチウオ、スズキ、カワハギが釣れています。
今回はこの中からクロダイ、メジナ、カワハギをピックアップ!
ではそれぞれどんな釣り方をするのかを順に紹介したいと思います。
クロダイ
見た目が銀色、シャープなヒレと顔つきをもつ精悍でかっこいい魚です。その豪快な引きで釣り人を魅了して止まない、堤防の人気ターゲットですね。
クロダイは沿岸の比較的浅い岩礁エリアや砂泥底の海域に棲息しますが、エサを求めて汽水域や河川内にまで入り込む個体も多い。悪食の魚として知られ、エビやカニ、貝類、小魚などを丈夫な歯で噛み砕いて捕食します。また、クロダイは雑食性なので、釣りエサにはトウモロコシやスイカなども使われています。
クロダイは身の厚さは薄いほうですが、 体高があり意外に身の部分が多い魚ですので、 色々な美味しい料理が楽しめます。 特に秋口には美味しい脂が乗っており、カルパッチョもおすすめです。
釣り方
クロダイを釣る方法は沢山ありますが、ここでは2種類を紹介
ウキフカセ釣り
ウキフカセ釣りは水面に浮かぶウキの下から仕掛けを垂れ下げて、ハリにつけたエサのオキアミを水中にふわふわと漂わせて魚に食わせる釣り方です。
基本的な仕掛けはこんな感じ。
ウキ大きく分けて、棒ウキと中通しウキがあります。感度が良く、アタリが分かりやすい棒ウキがお薦めです。
フカセ釣りのエサ
ここでは約半日の釣りに必要な量を示します。
マキエ用に約3Kgのオキアミブロックを1角、配合エサを2袋。
配合エサは、チヌならチヌ用、グレならグレ用と、狙う魚に合わせた配合エサを選びましょう。
刺し餌にはオキアミを使用することが多いですが、餌取りに狙われやすくなってしまうため、集魚剤に入っているサナギやコーン、練り餌などを使うと餌取りに狙われにくくなります。
フカセ釣りの釣り方
1 ポイントに数回、マキエを打ちます。
最後に打ったマキエと同時に仕掛けを入れます。
2 潮の流れがある所では、少しずつライン(道糸)を送っていきます。
3 仕掛けがなじんだら、ラインは張りぎみにして、ゆっくりアタリを待ちます。
※フカセ釣りでいちばん重要なことは、マキエと一緒にエサを自然に漂わせて魚に警戒心を与えないことです。
クロダイは基本的に底付近に潜んでいることが多い魚です。そのため底を集中的に狙っていくことが重要なポイントとなります。場合によっては表層や中層に浮いてきていることもありますが、基本的にはボトムを集中的に狙っていくようにしましょう。
釣り方その2
ヘチ釣り
ヘチ釣りとは、岸壁や堤防沿いに餌を落とし込んでいく釣り方です。 そのため別名「落とし込み釣り」とも言われます。 ヘチ釣りは岸壁に付着したカキやイガイから、 餌となる生き物が剥がれ落ちたように見せかける釣りです。 岸壁によってきた黒鯛たちは、落ちてくる餌をいち早く食べようとしています。 夏のヘチ釣りは理にかなった釣り方なのです。
仕掛けはこんな感じ
リール
ヘチ釣りでは『タイコリール』と言われる他の釣りとは違った独特のリールを用います。このリールにはドラグもレバーもなくスムーズに回るリールが付いているのみです。
ヘチ釣りは海面近くから海底までを探る釣りになります。 そのため仕掛けを目的の棚まで自然に落とすことが必要になります。 スムーズなリールの回転によって自然に餌を落としていくことが求められることからこのようなリールが生まれたわけです。
釣り方
①岸壁のラインから20cm以内の範囲に落としていきます。
②反応がなかったら竿一本分の距離を置いて次のポイントを狙います。 ヘチ釣りは魚のいるところを探していくスタイルなので、如何に足を使うかがカギになります。
③アタリの出かたは様々で、一気に持っていかれることもあれば、糸の落ち方が早くなる、糸が落ちなくなる等の『変化』がアタリです。少しでも違和感を感じたらドンドン合わせていきましょう。
アタリが無ければ数m移動してどんどん落としていきましょう。ねらい目としては、水の流れのあるところや、堤防の切れ目等、変化があるところには魚も集まり易いです。
アタリがあっても合わせ切れなかったポイントは 覚えておいて、後でまた試してみましょう。
メジナ
メジナは体は黒に青が混ざったような色をしており、目も青くてとっても綺麗な魚で磯釣りでも人気のターゲットです。
冬のメジナは脂が乗っており、塩焼きにすると絶品です。
釣り方
メジナの釣り方としては基本的にウキフカセ釣りになりますが、クロダイと少し違います。基本的には水面に浮かぶウキの下から仕掛けを垂れ下げて、ハリにつけたエサのオキアミを水中にふわふわと漂わせて魚に食わせる、というクロダイのウキフカセ釣りとは同じですが、魚の習性上、仕掛けを流す位置が変わってきます。
仕掛け
釣り方
クロダイはウキ下(エサの水深)は底付近に設定していればいいのに対して、メジナの場合は水面で食う場合もあれば、底で食う場合もあり、ウキ下の設定がメジナを釣る肝です。
基本的な流れはクロダイと同じですが
ステップごとに説明すると・・・
①仕掛けを投入します。
②コマセをウキの周りに投げます。
③アタリが出たら合わせます。
④取り込みます。
アタリが出るまで①~②を繰り返しましょう!
大まかな流れは上記のような感じですが、必要な道具については詳しくはこちらでも紹介しています。
カワハギ
名前の由来は、ザラザラした表皮がかんたんに剥がせることから付きました。独特のおちょぼ口で、エサを吸い取るように食べます。アタリを出さずにエサを取るので“エサ取り名人”のニックネームも持っています。
カワハギの肝を醤油と合わせたものでで食べるカワハギの肝醤油は、お酒によく合い大人の味わいが楽しめます。
仕掛け
エサ
カワハギは水中でホバリングしてエサを小突くように食べます。いつの間にかエサだけ取られていたりと、気配を隠してエサを取ることから「エサ取り名人」とも呼ばれる魚です。
そのエサ取り名人を釣るにはエサ選びや鈎への刺し方が非常に重要になってきます。
アサリ
カワハギ釣りに最適なエサがアサリの剥き身です。エサ取りにも強いため堤防でも船でもよく使われます。塩で締めて硬さを調整することで、エサ持ちや喰いのバランスを変えられます。
釣り具屋には剥き身のアサリが売っているので簡単に手に入ります。
アサリの付け方
アサリの付け方でエサ持ちや食いが変わるので非常に大事です。下の動画で分かりやすく説明しています。
①水管に刺す
②べろに縫い刺します
③最後に肝の部分に刺す
カワハギは肝の部分から食べ始める習性があるため、鈎先を肝部分に埋めるようにしましょう。全体をできるだけ小さく丸くまとめるのがコツです。
釣り方
エサをかすめ取るのが上手なカワハギ。この微妙なアタリをいかに取るかがカワハギゲームの醍醐味です。
カワハギは、ヒットパターンがその日によって違い、さらに時間によっても変わる。いち早くパターンを読んでリズムよく釣って数を伸ばしましょう。
①仕掛けを底まで沈め糸ふけをとる
②竿を上下させてオモリで海底を叩く
③②を2~5秒おこないピタっと止めてアタリを待ちます。
これは基本的な誘い方ですが、小刻みに叩くのがいい時もあれば、エサを底に這わせるまでたるませてカワハギに食わせる方法もあります。その日のパターンを探すのも楽しい釣りですね。
まとめ
如何でしたでしょうか。今回はクロダイ、メジナ、カワハギの釣り方をご紹介させて頂きました。少しマニアックな釣りになりますが、どの釣り方も奥が深くとても面白い釣りです。是非是非チャンレンジしてみて下さい。
注意としてこれから気温はドンドン上がり、釣り場は日陰のないところが多いです。熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。自分は大丈夫と思わずに水分補給等忘れずに行いましょう。
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